スマホで簡単!絵を描かないマインドマップでアイデアを整理・共有
アイデア整理や共有、どうしていますか?
新しいアイデアを考えたり、グループでプロジェクトを進めたりする際に、頭の中に浮かんだ様々な考えをどう整理し、チームメンバーと共有するかは大切な課題です。特に、たくさんのアイデアが飛び交うブレインストーミングの後など、考えがまとまらず混乱してしまう経験があるかもしれません。
手書きのメモや、箇条書きだけでは、アイデア同士の繋がりが見えにくかったり、後で見返したときに内容を思い出しにくかったりすることがあります。また、アイデアを分かりやすく伝えるために図や絵を描こうとしても、絵を描くのが苦手でなかなか進まない、といった悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「ラクチン!アイデア可視化」では、絵を描くのが苦手な方でも手軽にアイデアを整理し、分かりやすく共有できる方法をご紹介しています。今回は、特に「マインドマップ」をテーマに、テキストベースで手軽に作成できる方法をご紹介します。
絵を描かなくても大丈夫な「テキストマインドマップ」とは
マインドマップと聞くと、中心にテーマとなる絵や言葉があり、そこから枝が伸びていくカラフルで視覚的なイメージを思い浮かべるかもしれません。しかし、マインドマップは必ずしも絵や複雑な装飾が必要なものではありません。
「テキストマインドマップ」は、文字や記号だけで構成されるマインドマップです。中心となるキーワードから、関連するキーワードやフレーズを枝として繋げていきます。線や枠などの基本的な要素だけで、思考の流れやアイデア同士の関係性を視覚的に表現することができます。
なぜマインドマップがアイデア整理に役立つのか
マインドマップは、私たちの脳の思考プロセスに近い形で情報を整理できると言われています。中心のテーマから放射状に関連情報を広げていく構造は、思考が枝分かれしていく様子を捉えやすいため、以下のようなメリットがあります。
- 思考の整理と構造化: 頭の中で漠然としていたアイデアや情報を、関連性ごとに整理し、全体の構造を把握しやすくなります。
- 新たなアイデアの発見: 既存のアイデアから派生する形で思考を進めることで、関連する新しいアイデアが生まれやすくなります。
- 情報の関連性可視化: 個々のアイデアが中心テーマや他のアイデアとどのように繋がっているかが一目で分かり、情報の全体像を把握しやすくなります。
- 記憶の定着: 視覚的に整理された情報は、文字だけの情報よりも記憶に残りやすい傾向があります。
テキストベースであれば、絵を描く手間なく、これらのメリットを享受することができます。
スマホで手軽に使えるテキストマインドマップツール
テキストマインドマップを作成するためのツールは様々ありますが、ここではスマホで手軽に利用できるものをいくつかご紹介します。App StoreやGoogle Playで「マインドマップ」と検索すると多くのアプリが見つかりますが、今回は特にシンプルで使いやすいもの、無料で利用できるものを中心に考えます。
例えば、以下のような特徴を持つツールが適しています。
- 直感的な操作性: 複雑なメニューがなく、タップやフリックなどの簡単な操作でノードの追加や移動、編集ができる。
- テキスト入力中心: 装飾よりもテキスト入力がしやすいインターフェースである。
- クラウド同期・共有機能: 作成したマップを自動で保存し、他のデバイスからアクセスしたり、他の人と共有したりできる機能がある。
- 無料プランの提供: 学生でも気軽に始められるよう、基本的な機能は無料で利用できる。
具体的なツール名としては、SimpleMind Free、XMind Mobile、MindMeisterなどが挙げられます。これらのツールは、中心ノードから枝を伸ばし、文字を入力するという基本操作が簡単に行えるように設計されています。
ツールによって、無料版で作成できるマップの数に制限があったり、使える機能が異なったりしますので、いくつかのツールを試して、ご自身やチームにとって使いやすいものを選ぶのが良いでしょう。
具体的なテキストマインドマップの作成ステップ
ここでは、一般的なマインドマップ作成ツールの操作を例に、テキストマインドマップを作成する基本的なステップをご紹介します。
- テーマを決める: まず、マインドマップの中心となるテーマや問いを決めます。例えば、「新しいカフェのアイデア」「期末レポートの構成」「グループワークの役割分担」などです。これをマップの中心に配置します。
- 関連キーワードを書き出す: 中心テーマから連想されるキーワードやアイデアを、思いつくままに枝として追加していきます。最初は深く考えすぎず、自由に書き出していくことが大切です。
- アイデアを関連付ける: 書き出したアイデアの中で、関連性の高いもの同士をさらに枝で繋げたり、グルーピングしたりします。一つのアイデアから、さらに具体的な要素を子ノードとして枝分かれさせることもできます。
- 整理・編集する: 作成したマップを見返しながら、不要なアイデアを削除したり、分かりにくい箇所を修正したりします。ノードの色を変えたり、アイコンを付け加えたりできるツールもありますが、テキストだけでも十分に整理できます。
スマホアプリの場合、ノードをタップして編集、長押しやドラッグで移動、スワイプで枝を追加するなど、スマホらしい直感的なジェスチャーで操作できるものが多いです。
グループワークでのテキストマインドマップ活用
テキストマインドマップは、個人の思考整理だけでなく、グループワークでのアイデア共有や共同作業にも非常に有効です。
- ブレインストーミングの記録: グループで出たアイデアを、その場でマップとして記録していくことができます。誰かの発言に触発されて生まれたアイデアも、関連するノードから枝を伸ばす形で記録できるため、議論の流れが見えやすくなります。
- アイデアの共有とフィードバック: 作成したマップをチームメンバーと共有することで、全員が同じ情報を見て議論を進めることができます。オンラインツールであれば、リアルタイムで共同編集ができるものもあり、離れた場所にいても一緒にマップを作り上げられます。
- 発表資料の構成: マップで整理された構造は、プレゼンテーションやレポートの構成を考える土台として役立ちます。マップの階層構造が、資料の章立てや節立てに直結することもあります。
絵や図が苦手でも、テキストベースであれば全員が等しく参加しやすく、アイデアの質疑応答や発展に集中することができます。
まとめ
アイデアを分かりやすく整理し、他の人に伝える「可視化」は、グループワークを円滑に進める上で重要なスキルです。絵を描くのが苦手という方も、今回ご紹介したようなテキストベースのマインドマップツールを活用すれば、スマホ一つで手軽にアイデアを整理し、チームと共有することができます。
まずは一つ、気になるマインドマップアプリをスマホにインストールして、簡単なテーマから試してみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの思考整理やグループワークがよりラクチンになるはずです。