スクリーンショット活用術!テキストと図形でアイデアをラクチン整理・共有
アイデア整理や共有、絵を描くのが苦手でも大丈夫です
グループワークでアイデアを出し合ったり、自分の考えをまとめたりする際に、言葉だけでは伝わりにくいと感じることはありませんか。図や絵を使って説明できれば良いのですが、絵を描くことに苦手意識がある方もいらっしゃると思います。手書きのメモだと後で見返したり、共有したりするのが大変だと感じることもあるでしょう。
「ラクチン!アイデア可視化」では、絵を描かなくてもアイデアを整理・共有できる様々な方法を紹介しています。今回は、日頃から使い慣れているスマートフォンを活用し、スクリーンショットや既存の画像をベースにして、そこに簡単なテキストや図形を加えることでアイデアを整理・共有する方法をご紹介します。この方法なら、特別なデザインツールを使う必要はありません。
既存画像をアイデア整理のベースにするメリット
ゼロから絵や図を描く代わりに、既にある画像やスクリーンショットをベースにすることで、アイデアの整理や共有がとても手軽になります。具体的には、以下のようなメリットがあります。
- 絵を描く必要がない: 新しいものを生み出す手間が省けます。
- 視覚的な情報を活用できる: Webページのレイアウト、参考資料の図、ブレインストーミングで書かれたホワイトボードの写真など、元々持っている情報をそのまま利用できます。
- スマホで完結しやすい: スマートフォンの標準機能や、普段使っているアプリで対応できる場合が多いです。
- ピンポイントに情報を追加・強調できる: 重要な箇所に印をつけたり、補足説明を書き加えたりするのが簡単です。
具体的な方法とツールの紹介
既存画像をベースにアイデアを整理・共有する方法は、特別なアプリをインストールしなくても実現可能です。
1. スマートフォンの標準編集機能を使う
多くのスマートフォンには、撮影した写真やスクリーンショットに簡単な編集を加える機能が搭載されています。
- テキスト追加: 画像の上に直接文字を入力できます。アイデアのキーワードや補足説明を書き込むのに便利です。
- 図形・線: 丸で囲んだり、下線を引いたり、矢印で関連を示したりといったシンプルな図形を描けます。重要な部分を強調したり、関連性を示したりするのに役立ちます。
- ハイライト: ペンツールで色をつけて線を引くこともできます。目立たせたい箇所を簡単に示せます。
これらの機能は、画像を開いて「編集」や「マークアップ」といった項目を選択するだけで利用できます。操作も直感的で、絵を描くというよりは「メモを書き加える」感覚に近いでしょう。
2. シンプルなメモアプリや画像編集アプリを使う
スマートフォンの標準機能よりももう少し多機能な編集をしたい場合は、無料のメモアプリや簡単な画像編集アプリも利用できます。
- Google Keep: 画像をメモとして添付し、その画像の上にテキストを重ねたり、簡単な手書きメモを加えたりできます。メモ単位での共有も可能です。
- Microsoft OneNote: 画像を挿入し、その周りや上にテキストボックスを配置して詳細な情報を加えられます。手書き機能もありますが、テキストや図形(四角や丸、矢印など)を配置するのも簡単です。ノートブック単位での共有ができます。
- Canvaなどの画像編集アプリ(無料版): デザインツールですが、既存の画像をアップロードし、その上にテキストボックスやシンプルな図形、アイコンなどを配置して編集する機能は無料でも利用できます。よりデザイン性の高い整理・共有資料を作成したい場合に適しています。
これらのアプリは、スマートフォンのアプリストアから無料でダウンロードできます。普段使い慣れているものがあれば、それを利用するのが良いでしょう。
アイデア整理・共有での具体的な活用シーン
この「既存画像+テキスト・図形」の方法は、様々なシーンで活用できます。
- Webサイトや資料の分析: 参考になるWebページのスクリーンショットを撮り、重要な箇所を囲んだり、気づきや疑問点をテキストで書き込んだりして、後で見返したり共有したりします。
- ブレインストーミングの議事録: ホワイトボードや模造紙に書かれたアイデアの写真を撮り、決定したアイデアに星マークをつけたり、担当者名を追記したり、次のアクションをテキストで加えたりして、議事録代わりに共有します。
- 手書きメモのデジタル化と補足: 手書きで走り書きしたアイデアやラフスケッチの写真を撮り、それにデジタルで清書したテキストや、関連する情報を付け加えて整理し直します。
- プレゼン資料の構成検討: 参考にしたい画像を集め、それぞれの画像にテキストで説明文や、プレゼン全体の構成要素を書き込んでいきます。視覚的に構成を練ることができます。
- グループワークでのタスク共有: チームで共有したい情報(Webサイト、資料、チャット画面など)のスクリーンショットに、誰が何をやるか、期日はいつかといったタスク情報をテキストや矢印で書き加えて共有します。
まとめ
絵を描くのが苦手でも、スクリーンショットや手元にある既存の画像を活用し、そこにテキストや簡単な図形を加えるだけで、アイデアを効果的に整理・共有できます。スマートフォンの標準機能や、普段使い慣れている無料アプリで手軽に始められる方法です。
グループワークで情報を共有する際や、個人的なアイデアを視覚的に整理したい場合に、ぜひこの方法を試してみてください。視覚的な情報とテキスト情報を組み合わせることで、より分かりやすく、スムーズにアイデアを伝えたり、自分の考えをまとめたりすることができるでしょう。