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アイデアを肯定・否定・保留でサクッと分類!絵を描かないテキスト整理術

Tags: アイデア整理, テキスト, 分類, グループワーク, 効率化

アイデア出しは楽しいものの、出てきたアイデアをどう整理すれば良いのか、迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。特に、どのアイデアが良いのか、どう判断すれば良いのか分からず、議論が進まないといった経験があるかもしれません。絵や複雑な図を描くのが苦手だと、さらにアイデア整理は難しく感じられます。

この記事では、絵を描かなくても、テキストとシンプルなルールを使ってアイデアを「肯定」「否定」「保留」の3つにサクッと分類・整理する方法をご紹介します。この方法は、アイデアの良し悪しをすぐに決めつけず、一度立ち止まって冷静に考えるのに役立ちます。

なぜ「肯定・否定・保留」に分類するのか

アイデアを「良い」か「悪い」かの二極で判断しようとすると、まだ発展途中の面白いアイデアを早々に捨ててしまったり、逆に課題の多いアイデアに時間をかけすぎたりすることがあります。

そこで有効なのが、「肯定」「否定」「保留」というシンプルな3つの分類です。

「保留」という選択肢があることで、アイデアをすぐに切り捨てることなく、可能性を残しておくことができます。これは特に、新しい発想やユニークなアイデアを育てる上で重要です。

絵を描かないテキストでの実践方法

この分類は、特別なツールや複雑な操作を必要としません。普段使い慣れているテキストツールで簡単に実践できます。

1. シンプルなメモアプリやテキストエディタを使う

最も手軽な方法です。アイデアを箇条書きで書き出し、それぞれの行頭に簡単な記号やキーワードを付け加えることで分類します。

例:

+ アイデアA (肯定)
- アイデアB (否定)
? アイデアC (保留)
+ アイデアD (肯定)

このように、「+」「-」「?」や、「肯定」「否定」「保留」といった単語を使うことで、どのアイデアがどの分類に属するのかを一目で判別できます。スマートフォンやPCの標準メモアプリや、Google Keepなどで手軽に行えます。

2. スプレッドシートを使う

Google スプレッドシートのような表計算ソフトを使うと、より整理された形で分類できます。

1列目にアイデアの内容、2列目に分類(肯定/否定/保留)を入力するだけです。

| アイデア内容 | 分類 | | :--------------- | :----- | | 〇〇というサービス | 肯定 | | △△という企画 | 保留 | | □□というイベント | 否定 |

フィルター機能を使えば、特定の分類のアイデアだけを表示することも簡単です。

3. オンライン付箋ツールや共同編集ドキュメントを使う

オンラインホワイトボードや付箋ツール(Miro、Whimsicalなど)でも、テキストベースで分類できます。通常は付箋の色を変えることで分類を表しますが、絵を描きたくない場合は、付箋の枠線や背景色を変えたり、付箋の中に「【肯定】」「【保留】」といった分類タグをテキストで加えたりする方法があります。

また、Googleドキュメントなどの共同編集可能なドキュメントを使用する場合、アイデアのテキストの前に分類を示す記号や単語を追加したり、テキストの色を分類ごとに変えたり(例: 青=肯定、赤=否定、黄=保留)、コメント機能を使ってアイデアに分類タグを付けたりすることが考えられます。

グループワークでの活用

この「肯定・否定・保留」分類は、グループワークでアイデアを整理・共有する際に非常に効果的です。

  1. アイデア共有: まずはブレインストーミングなどで自由にアイデアを出します。この段階では分類は気にしません。
  2. 個人または共同での分類: 出てきたアイデアリストを見ながら、各自またはグループ全体で「肯定」「否定」「保留」に分類していきます。オンライン共同編集ツールを使えば、リアルタイムで作業できます。
  3. 分類結果の共有と議論: 分類結果を共有し、「なぜそのように分類したのか」理由を話し合います。「保留」になったアイデアについては、「どうすれば肯定にできるか」「必要な情報は何か」などを具体的に議論することで、アイデアを改善したり、新たなアイデアのヒントにしたりすることができます。
  4. 保留アイデアの再検討: 一度保留にしたアイデアは、後日改めて検討したり、他のアイデアと組み合わせたりすることで、思わぬ形で活かせる可能性があります。

まとめ

絵を描くのが苦手でも、テキストとシンプルな「肯定・否定・保留」という分類を使うことで、アイデアを分かりやすく整理し、グループでの共有や議論をスムーズに進めることができます。

今回ご紹介した方法は、特別なスキルや高価なツールを必要としません。普段使い慣れているメモアプリやドキュメント、スプレッドシートで簡単に実践できます。

ぜひ、次のアイデア整理やグループワークで、このシンプルなテキスト分類術を試してみてください。きっと、アイデアの整理がラクになり、議論が効率的に進むのを実感できるでしょう。