スマホで手軽に!Googleスライドを使ったアイデア整理・共有術
アイデア整理や共有、難しく感じていませんか?
グループワークや個人での活動で、様々なアイデアを思いつくことは素晴らしいことです。しかし、それらのアイデアを頭の中で整理したり、チームメンバーに分かりやすく伝えたりすることに難しさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。特に、手書きで図を描くのが苦手だったり、複雑なツールを使うのが億劫だったりする場合、アイデアの可視化や共有は少しハードルが高い作業に思えるかもしれません。
この課題を解決するために、絵を描く必要がなく、しかもいつも使い慣れているスマートフォンのアプリで手軽にできる方法があります。今回は、多くの人が利用しているGoogleスライドを活用したアイデア整理・共有術をご紹介します。
なぜGoogleスライドがアイデア整理・共有に向いているのか
プレゼンテーション資料作成ツールであるGoogleスライドは、実はアイデア整理・共有にも非常に役立ちます。その理由はいくつかあります。
まず、テキストを主体として情報を整理できる点です。絵や複雑な図を描かなくても、箇条書きや短い文章でアイデアを表現できます。次に、スライドごとに情報を区切れるため、それぞれのアイデアを独立させたり、関連するアイデアをまとめたりしやすい構造を持っています。
また、GoogleスライドはGoogleアカウントがあれば無料で利用でき、スマートフォンやタブレットのアプリも提供されています。これにより、場所を選ばずに手軽にアイデアを入力・編集できます。さらに、複数人で同時に編集できる共同編集機能は、グループワークでのアイデア共有や共同作業に最適です。
Googleスライドでアイデアを整理する具体的なステップ
Googleスライドを使ったアイデア整理は、とてもシンプルです。
ステップ1:新しいスライドを作成する
まずは新しいプレゼンテーションを作成します。特別なテンプレートは必要ありません。白紙の状態から始めるのがおすすめです。
ステップ2:1スライドに1つのアイデア(または要素)を記述する
思いついたアイデアや、議論したいトピックの主要な要素を、1つのスライドに1つずつ記述します。タイトルに短いキーワードを、本文に補足情報を箇条書きで書き出すと分かりやすいでしょう。絵を描く必要はありません。テキストだけで十分です。
タイトル:新商品アイデア
本文:
- 大学生活に特化したサブスクリプションサービス
- 必要なモノ(文房具、教科書、日用品)をまとめて配送
- 割引率の高い学割プラン
このように、簡潔に情報をまとめます。
ステップ3:スライドを複製・移動してアイデアを整理する
アイデアが増えてきたら、関連性の高いアイデアはスライドを複製して内容を調整したり、スライドの順番を並べ替えたりすることで、自然と情報が整理されていきます。似たようなアイデアをまとめたセクションを作ったり、重要度の高いアイデアを先頭に移動させたりと、直感的な操作でアイデア同士の関係性を整理できます。
ステップ4:シンプルな図形や矢印で関連性を示す
必要に応じて、スライド内のテキストボックス同士をシンプルな線や矢印で結んだり、関連するスライドを同じ背景色にしたりすることで、アイデア間の関係性を視覚的に示すことができます。複雑な絵や図ではなく、基本的な図形ツールだけで十分です。
ステップ5:発表資料の構成検討にも活用
アイデア整理が進んだら、そのスライドをそのまま発表資料の構成案として活用できます。スライドの並び順が、発表の logical flow になります。
グループワークでGoogleスライドを活用する方法
Googleスライドの最大の利点の一つは共同編集機能です。
- リアルタイムでのアイデア出し: チームメンバー全員が同時に同じプレゼンテーションを編集し、アイデアをスライドとして追加していくことができます。他のメンバーがどのようなアイデアを持っているかをすぐに確認でき、活発なブレインストーミングが可能です。
- コメント機能でのフィードバック: 特定のスライドやテキストに対してコメントを残すことができます。これにより、アイデアに対する質問をしたり、改善提案を行ったりすることが容易になり、非同期でのコミュニケーションにも役立ちます。
- 役割分担と進捗確認: 各メンバーが担当するアイデアやパートを明確にし、それぞれの作業進捗をスライド上で確認できます。
このように、Googleスライドを使えば、離れた場所にいても、手軽にアイデアを共有し、チームで共同作業を進めることができます。
Googleスライドを使ったアイデア整理・共有のメリット・デメリット
メリット
- 無料かつ手軽: Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用でき、特別なソフトは必要ありません。スマホアプリからも簡単に操作できます。
- 絵が苦手でも問題なし: テキストとシンプルな図形だけで情報を整理・可視化できます。
- 共同作業が容易: リアルタイムでの共同編集やコメント機能があり、グループワークに適しています。
- 発表資料への移行がスムーズ: 整理したアイデアをそのままプレゼンテーションのベースとして活用できます。
- 構成の変更が簡単: スライドの並べ替えや追加・削除が直感的に行えます。
デメリット
- 本格的な図解には不向き: 複雑な概念図やフローチャートを作成するには、専門ツールの方が適しています。
- 情報量が増えると見づらくなる可能性: 1つのプレゼンテーションにあまりにも多くのスライドや情報を詰め込むと、全体像を把握しにくくなることがあります。適度にプレゼンテーションを分けるなどの工夫が必要です。
まとめ
Googleスライドは、プレゼンテーション作成だけでなく、アイデアを整理し、チームで共有するための強力なツールとなります。絵を描くのが苦手でも、スマホで手軽に、テキストとシンプルな操作だけでアイデアを可視化できます。特にグループワークでのブレインストーミングや構成検討において、その共同編集機能は大きな力を発揮します。
もしあなたがアイデア整理や共有に課題を感じているのであれば、ぜひ一度Googleスライドを活用してみてください。いつもの使い慣れたツールが、あなたのアイデア整理・共有をラクチンにしてくれるはずです。