絵を描かないアイデア整理術!アイデアを「やること」リストで整理・共有する方法
アイデア整理・共有に困っていませんか
新しいアイデアを思いついた時、それをどう整理すれば良いか迷うことがあるかもしれません。特にグループワークでは、自分だけでなくメンバーにも分かりやすく伝える必要があります。手書きのメモでは後から見返しにくかったり、絵や図で表現するのが苦手だと感じたりすることもあるでしょう。デザインツールや専門的なソフトは難しそう、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
もっと手軽に、絵を描かずにアイデアを整理し、スムーズに共有できる方法はないか。そうお考えでしたら、アイデアを「やることリスト」のように扱う整理・共有法がおすすめです。
なぜ「やることリスト」形式でアイデアを整理するのか
「やることリスト」、いわゆるToDoリストは、日々のタスク管理に使われる身近なツールです。これをアイデア整理に応用することには、いくつかのメリットがあります。
まず、絵や複雑な図を描く必要がなく、テキストだけで完結します。思いついたアイデアや、そのアイデアを構成する要素を、リストの項目として書き出すだけです。これにより、絵を描くのが苦手な方でも抵抗なく取り組むことができます。
また、アイデアを一つ一つのリスト項目として書き出すことで、漠然としたアイデアを具体的な要素に分解しやすくなります。これは、アイデアの実現可能性を考えたり、必要なステップを洗い出したりするきっかけにもなります。
さらに、リスト形式は見た目がシンプルで分かりやすいという利点があります。共有もしやすく、グループのメンバーはリストを見るだけで、どのようなアイデアや要素があるのかを直感的に把握できます。検討が進んだ項目にチェックを入れることで、アイデアの整理状況や方向性も視覚的に管理しやすくなります。
身近なツールで始める「やることリスト」式アイデア整理
この方法を実践するために、特別なツールは必要ありません。普段皆さんが使い慣れている身近なツールを活用できます。
Google Keepのチェックリスト機能
スマホでも使いやすく、共同編集も可能なGoogle Keepは、「やることリスト」式アイデア整理に適したツールの一つです。
- 新しいメモを作成する: Google Keepを開き、新しいメモ作成ボタンをタップします。
- チェックボックスを追加する: メモ入力欄の下にあるチェックボックスアイコンを選択します。入力欄がチェックリスト形式に変わります。
- アイデアをリストとして記述する: 思いついたアイデアの項目や、そのアイデアを構成する要素を、一つずつリスト項目として書き出します。
- 階層化(必要に応じて): 関連する項目は、インデントを使って階層化することで、アイデアの構造を表現できます。
- 共同編集者を追加する: メモを開き、右上のメニューアイコンから「共同編集者」を選択し、共有したいメンバーのメールアドレスを追加します。これにより、グループで同じリストを編集・確認できるようになります。
- ラベルで分類: ラベル機能を活用すると、アイデアの種類やテーマごとにメモを分類でき、後から探しやすくなります。
検討が進んだ項目や、採用が決定した要素にはチェックを入れることで、アイデアの整理状況やグループ内での合意形成のプロセスを視覚的に追うことができます。
その他のツールの活用
- Microsoft To DoなどのToDoリストアプリ: 共同編集機能を備えたToDoリストアプリも利用できます。期日設定など、よりタスク管理寄りの機能が必要な場合に便利です。
- スマホ標準のメモアプリ: チェックリスト機能があるメモアプリなら、最も手軽に始めることができます。ただし、共同編集機能がない場合は、共有方法を別に考える必要があります。
- 共同編集可能なドキュメント/スプレッドシート: GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートでも、箇条書き機能やチェックボックス機能(スプレッドシートの場合)を使ってリストを作成できます。コメント機能を使って項目ごとに意見交換することも可能です。より詳細な情報をリスト項目に紐づけたい場合に適しています。
グループワークでの活用例
「やることリスト」式アイデア整理は、グループワークの様々な場面で役立ちます。
- ブレインストーミングのたたき台: まずは思いつくままにアイデアやキーワードをリストアップします。チェックボックスは使わず、単なる箇条書きとしてどんどん書き出していくイメージです。
- アイデアの具体化・要素分解: 出てきた抽象的なアイデアを、実現するために必要な要素やステップに分解し、それぞれをリスト項目として書き出します。「〇〇機能の実装」「ユーザーテストの実施」のように、具体的な「やること」としてリスト化すると、アイデアがより明確になります。
- 複数のアイデアの比較検討: 複数のアイデア案がある場合、それぞれの特徴や必要な要素をリストで書き出し、並べて比較します。チェックボックスを使って、各案で満たされている要素や、検討が必要な点をチェックしていくことも考えられます。
- 役割分担と進捗管理: リスト項目を「このアイデアを誰が担当して具体化するか」「この調査は誰が行うか」といったタスクとして捉え、リスト項目に担当者名や期日を追記します(ツールによっては担当者割り当て機能も利用可)。チェックボックスで完了を管理すれば、アイデア出しから実行段階への移行もスムーズになります。
- 議事録の一部: 会議中に決定したことや、今後検討が必要な点を「やることリスト」形式でまとめておくと、後から見返した時に何をすべきだったのかが分かりやすくなります。
メリットと考慮すべき点
この方法の最大のメリットは、絵を描くスキルが一切不要で、テキストだけでアイデアを整理・共有できる手軽さです。身近なツールで始められるため導入のハードルも低く、特にスマホでの入力に慣れている方にとっては、思いついた時にすぐに記録・整理しやすいという利点があります。アイデアを具体的な要素に分解したり、グループで共有して進捗を管理したりするのにも適しています。
一方で、アイデア同士の複雑な関連性や、全体像としての構造を視覚的に捉えるのには限界がある場合があります。また、リスト項目が増えすぎると、全体を見通しにくくなる可能性もあります。これは、ラベルや見出し機能を活用したり、適度にリストを分割したりすることで対応できます。
まとめ
アイデアを整理し、グループで共有することは、プロジェクトをスムーズに進める上で非常に重要です。もしあなたが絵を描くのが苦手で、手軽にアイデアを整理・共有したいと考えているなら、「やることリスト」のようにアイデアをリスト化する方法をぜひ試してみてください。
身近なGoogle Keepなどのツールを使えば、今日からでもすぐに始められます。アイデアを具体的な項目として書き出し、グループで共有し、チェックボックスを活用して整理を進める。このシンプルな方法が、あなたのアイデア整理・共有をきっとラクチンにしてくれるでしょう。グループワークでのアイデア出しや検討に、ぜひこの方法を取り入れてみてください。